法人決算が終わりました~

行政書士開業

いかんいかん、またハイラルから戻ってこれなくなるところだった…。

最近は、5/12(金)に発売されたばかりのゼルダに沼っています。

出典:ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム(任天堂) 寄り道と試行錯誤がとても楽しい。

※ちなみに「ハイラル」とは、ゼルダというゲームの舞台となる世界のことです。また、「沼る」(ぬまる)とは、「熱中する、夢中になる、ハマる、のめり込む、没頭する」という意味で用いられる通俗的な表現です。

「大人にもなってゲームなんて…。」と思う方もいるかもしれませんが、大人になっても好きなものに熱中できて、私は幸せを感じています。

こんな素晴らしいゲームを作ってくれて、開発者の皆さま、本当にありがとうございます。

さて、冒頭から余談が過ぎました。お仕事をしっかりやってこそ、思う存分、余暇も楽しめるというものです。

今週は、法人決算について、税理士事務所さんと打合せをしてきましたので、そのお話を。

法人? 決算?

じつは私、メインのお仕事は行政書士として成年後見をしておりますが、それとは別に法人(会社)を持っていまして、家事代行のお仕事もやっております。細々と。

家事代行とはいっても、専門的なスキルがあるわけでもなく、本当に簡単なお手伝いしかできません。例えば、掃除機を使ってお掃除をしたり、お買い物の支援をしたり、くらいのものです。「お客さんのやって欲しいこと」と「自分がやれる範囲」の条件が合えばお手伝いをします。条件が合わなければやりません。(というか、できません。)

一応の肩書としては、社長(代表社員)ではありますが、一般的な社長のイメージ「お金持ち」「自分はあまり何もせず、部下に指示を出してやらせる人」みたいなものとは、全然、違います。

【再放送】【平均年収は?生活レベルは?】実はみんなが知らない中小企業の社長の「お金の話」【稼ぐ 実践編】:(アニメ動画)第95回 20:15

社員は私一人だけです。いわゆるマイクロ法人】というやつですね。私以外に社員はいませんから、全て自分でやらなければいけません

役員報酬(給料)も、月45,000円です。そこから社会保険料の自己負担分として約12,000円を差し引かれるので、手残りは約33,000円です。

でもそれでいいんです。「大きなメリットが得られる、ルールに則った方法」だからです。

メリットを受けるには、ルールに則った手続きが必要です。

その手続きとは、 そう「決算」ですね。

出典:桃太郎電鉄(コナミ) これも良いゲームです。日本の地理と名産と会社経営が学べます。

マイクロ法人のメリット

マイクロ法人の唯一にして最大のメリットは、【税金と社会保険料の最適化ができること】、これに尽きます。

「税金は国民全員が関わる国のルールなのに、義務教育で詳しく学ぶ機会は少ない…。」

心当たりあるなぁと思った人は、ぜひ次の動画を視聴することをオススメします。

知る事はキミの大きな武器になる【お金の勉強 初級編 】:(アニメ動画)第343回 10:20

税金を知ることは、つまり日本のルールを知る、ということです。

ルールを知れば、ルールの中で上手な方法が使えて、自分を守ることができます。

ルールを知らなければ、やられ放題で、自分を守ることができません。

ただし、あくまで「ルールの範囲内」であることが大事であり、ルール違反は絶対にNGです。

私は、ルールの範囲内で税金と社会保険料を最適化(一番安く)する方法を、次の動画で学ぶことができました。

【有料級】独立のための完璧な「家計ノウハウ」を解説【会社辞めたい人必見】【稼ぐ 実践編】:(アニメ動画)第73回 22:41

この動画の肝は、「マイクロ法人を作ることで、収入と社会保険料の連動性をぶった切る」点にあります。

もう3年くらい前になりますでしょうか、初めてこの動画を見た時、とても衝撃を受けました。

「こんな方法があるのか!」「やっぱり知るって大事なことなんだな!」と。

2倍速にして、繰り返し何十回と見ました。わからないところがあればメモして調べました。

そして、実践・行動して、今に至ります。

本当に「私の人生を変えてくれた動画」の一つ、と言っても過言ではありません。

具体的な金額面でのメリットを述べますと、マイクロ法人を持たない年収400万円の個人事業主は、税・社会保障で110万を徴収されて、手取りは290万になってしまいますよ、と。

一方、マイクロ法人を持った年収400万円の個人事業主は、税・社会保障を50万に抑えることができ、手取りは350万にすることができますよ、と。

その差は1年で60万円、10年で600万円もの差が出ます、と、ザックリこんな感じの内容です。

マイクロ法人のデメリット

メリットがあればデメリットも当然あります。世の中いいことばっかりではありません。

マイクロ法人のデメリット①は、「会計の素人が法人決算をやるのは、まず無理。」なことです。

この方法を知った初めのころは、「税理士報酬を支払うのはもったいないから、簿記を勉強して、何とか自分でやってみよう。」と思っていました。すごく甘い考えでした。

今の自分が思うことは、「心意気だけは、素晴らしいね。でも、現実的には無理だったよ。」と、3年前の自分に伝えてあげたいです。

独立して1年目の決算を迎えるにあたり、「年度末(3月末)までに決算資料を整理しなきゃ。」と1月くらいに準備を始めてみたんですね。

やってみてわかったこと。「あかん。わからんことばっかりや。」「これで合っているのか?」と不安しかありませんでした。

そして2月ころになって、ようやく自分ひとりではできないことを悟り、「自分が苦手なことは、適正な報酬をお支払いして、得意な人(専門家)に頼もう。」と考え直し、地元の税理士事務所さんにまずは無料相談をしてみました。

その結果、とても親切で経験のある税理士さんに巡り合うことができたので、運が良かったなぁ、と感じています。

やっぱり「餅は餅屋」ですね。自分の苦手なことは専門家に頼み、自分の力は得意なことに全力を注ぐことができるので、自分の時間を有効に使うためには必須の考え方です。

何でも自分でやろうとしてしまう、というのは、責任感があってよいという側面と、自分の能力を過信してしまった傲慢な考え方だ、という側面があるかもしれません。公務員時代は「自分で何でもやろう。」としていた気がします。今、独立してからは「なるべく人を頼ろう。」としています。ここは自分が大きく変わったなと実感しているところです。

私は法人決算という難儀な仕事を、専門家に依頼するという方法を選択し、「会計の素人が法人決算をやるのは、まず無理。」というデメリットを解決することができました。

税理士に決算申告業務だけを依頼した場合の費用の相場は、15~25万円程度とのことですが、会社の規模や売上高、従業員数などによって当然変わります。

私の法人の場合は、売上が多くなく(年60万円くらい)、仕訳の件数もそんなに多くない(年100件くらい)という事情を考慮していただき、相場並みかちょっと安いくらいの金額で引き受けてもらっています。本当にありがとうございます。

一応、補足しておくと、法人決算を自分でやろうと思い、簿記3級を勉強したことは、決して無駄ではありませんでした。決算相談の時、税理士さんとの会話がとてもスムーズだからです。決算には、簿記を勉強していなければわからないような単語や考え方が出てきますので、自分の会社の経営状態を知るためには、簿記の知識は必須だと私は考えます。

デメリット②は、「領収書の整理やデータ入力作業が苦手な人には、ちょっと無理かも。」です。

「決算をする」ということは、決算期間1年間の、1円単位の全ての収入と支出のデータがなければ、できない作業です。

決算の基となるデータを正確に把握するために、買い物をしたらレシートを取っておく、1日に買い物をした金額をメモしておく、などがあります。

これが普通にできる人は、まったく問題ありません。しかし、そういう作業が苦手だ、という人にはちょっとオススメできません。

デメリット③は、「負担がゼロになるわけではない。払うものは払う必要がある。」ことです。

最低限の社会保険料(法人負担約12,000円、自己負担約12,000円)を実現し、個人の所得税・住民税をゼロにできたとしても、最低限の法人税は支払う必要があります。

法人の売上が少なくて、1年間の成績が赤字であったとしても、均等割という一定の税金は必ずかかります。自治体によって異なりますが、県税と市税を合わせて約70,000円でした。制度を利用するためのショバ代みたいなものでしょうかね。

税理士事務所さんから作っていただいた税金の納付書をもって、その日のうちに銀行で所定額を納税してきました。これで、国民の三大義務の一つ、納税の義務を果たすことができました。心置きなく、次なる事業活動(ならびに余暇活動)に邁進できます。

完全に負担をゼロにして、制度のメリットだけを享受しようなんて、そりゃできませんよね~。

結び

私は「全員が、マイクロ法人をやるべきだ。」なんてことは言いません。ただ、税金のことはちょっとは学ぶべきだ、とは思います。

マイクロ法人のメリットとデメリットをにらめっこして、「メリットの方が大きい。」または「デメリットは克服できる。」と判断できた場合は、実行すれば良いのです。

また、「今の制度や方法が、今後もずっと続く。」とも思っていません。

あくまで、「現時点で、自分が取りうる最善の方法だ。」という認識です。

なぜなら、ルールは変わるものだからです。

例えば、マイクロ法人が増えすぎて、国の税収や社会保険制度などに無視できない影響が出るようになれば、その時は何らかの法改正は行われて然るべきでしょう。

そして、ルールが変わるのであれば、また学び直して、自分が取りうる最善の方法を見つけて実行すれば良いのです。

学生の時は、勉強が苦痛で仕方ありませんでした。「やらされている感」がハンパなかったですから。単純に、自分がやりたいことではなく、他人にやらされているものだったわけですよ。

でも、今やっているのは「自分が自由に生きて行くための学び」ですからね。自分がやりたいと思って、自分からやっていることですので、とても楽しいです。ゲームと同じように。

6月の新規記事は、6/3(土)と6/17(土)の予定です。

今回も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました~。

コメント

  1. すー より:

    むーさん、こんにちは☀️
    投稿楽しみにしていました!
    いつもありがとうございます!

    今まさに私がヒーヒー言いながら、業務として行っている事で、身近に感じました。

    税理士補助として、個人・法人の月次作業や決算を行っています。むーさんが紹介していた「マンガでわかる会社の設立・運営」、これめちゃくちゃ参考になりますし、面白い!起業したくなりました🤣

    転職して、税理士試験もあって、バタバタで泣きそうですが、5年後に自由になるための修行期間と思っています。

    ぜひお話ししたいことばかりですが、落ち着くのがもう少し先になりそうです。またご相談させてください🙇‍♂️

    • gyouseishosi-mu gyouseishosi-mu より:

      すーさん、コメントありがとうございます。
      ”投稿を楽しみに”なんて、もったいないお言葉まで…。

      5月は、まさに税理士さんの繁忙期ですよね。まして、すーさんは、転職して新しい職場になったばかり。そんなクソ忙しい時にも関わらず、足を運んでいただきホントに感謝です。

      税理士さんは、じつに様々なタイプの個人や会社の財務諸表に触れ、個性ある社長さん達のお話を直で聞けたりするのですから、これはものすごい修行になりそうですね!

      バタバタで泣きそうとのことですが、自分の目指す自由に向けて、充実もされているのではないでしょうか?税理士試験もがんばってください。今後もよろしくです。

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