行政書士開業に必要なこと② ~胎動×決意×支度×起動~

行政書士開業

前回は、きっかけや準備についてお話ししましたが、今回は、実際に私が行ってきた具体的な行動についてです。「公務員を退職して独立するまでの約1年間、いつころに、なにをしたか?」の記録です。

独立およそ1年前 2020年6~7月 【胎動】

6月30日 初めてリベ大の動画を見た。あらためて自分の生き方を考える大きなきっかけとなった。まず自分の置かれた環境や状況を整理して、本当に自分がやりたいことをじっくりと考えてみた。リベとの出会いに感謝

7月4日 冊子「本当の自由を手に入れる お金の大学」1,540円+税を購入。

7月7日 公務員歴17年をもって取得できる行政書士の資格で独立して、成年後見人を仕事とする可能性を考察してみた。ネットで「公務員退職」「行政書士」「成年後見」などを検索してとにかく情報をかき集めた。夢と理想と現実と課題とその解決方法などを書き出し、独立計画の原案を作成。次から次に考えが湧いて出てきて楽しかった。気がついたら翌朝4時近くだった。

7月8日 一晩おいて少し冷静になってみた。リスク回避方法なども考えてみよう。協力してくれそうな人はいないかとか、行政書士の業界について話を聞ける人はいないかとか。同日、かみさんに独立計画について相談してみた。「絶対に反対されるだろうなぁ。」と思っていたら「おもしろそうじゃん、やってみれば。止めてもどうせやるんでしょ?」だって。信頼されてんのか、なんなのかわからないけど、あっさり賛成されてしまい拍子抜け 笑。かみさんに感謝です。独立計画案を再構成。また深夜2時まで寝つけなかった。

7月9日 住信SBIネット銀行の口座開設の手続き、SBI証券で全世界株の積立NISAを、SBIネオモバイル証券で日本株高配当ポートフォリオを始める。少しずつ積立しよう。とにかく行動していこう。でも、今日は早く寝よう。3日連続の寝不足は、流石に脳の効率が落ちる。

7月10日 県行政書士会に電話して、資料請求。まず手続きの方法を調べないと。知ること大事。

7月16日 人事課長名で「退職の申し出について」の通知があった。8月中には「退職するか・否か」の結論を出さなければならないようだ。時間はあるようで、ない。けど「あと1か月と時間を限られた方が迷わないで済む。」と前向きに捉えていこう。

7月18日 独立後に税金の知識は必須、ということで、冊子「フリーランス 税金で損しない方法」税理士 大河内薫 著 1,320円+税を購入。漫画で読みやすく、税金の基礎知識を学ぶのに最適。

大河内薫さんって芸名みたい…。本名だそうです。

7月20日 公務員を退職した後に行政書士になって仕事をされている元上司に電話してみた。「公務員を辞め、行政書士になることを考えているので、いろいろと質問させてください。」とお願いしたところ、快諾していただいた。事前に、聞きたい質問を10個、A4・1枚にまとめてからご自宅を訪問し、行政書士と成年後見人のことについて、約1時間、話を伺うことができた。どうやら実現の可能性はゼロではなさそうだ。「公務員を退職して独立する。」という実感が湧いてきた。

独立およそ半年前 2020年8~12月 【決意】

8月26日 父母に「公務員を退職し、行政書士として独立する決意」を表明。「お前が真剣にそう考えているなら、やりたいことやれ。」と、意外にもすんなり了承してもらえた。ただ単に「公務員、辞めます。」だけだと流石に心配されるだろうけど「退職した後の計画は、これ!」とハッキリ断言できたから認めてくれたのかな。

ん~~~、家族が誰も公務員を辞めることに反対してくれない。おかしい、なんか思っていたのと違う。もっと反対されると思っていたのに…。

8月27日 職場の直属の課長に「退職申出報告書」を提出した。やはりとても緊張した。約30分、課長とマンツーで面談。「今までのお前の仕事ぶりを見てきたので、メンタルの問題ではないことはわかる。本気でやりたいことがあることもわかった。止めはしない。けど辞めることを撤回したくなったら、早めに俺に言ってこい。」とのこと。心遣いに感謝。

あか~ん、誰も反対してくれへ~ん。誰かちょっとくらい止めて~ 笑。

ま、いっか。反対されて、説得するのに不毛なエネルギーを使わないで済むし、これまでの目に見えない信用貯金があって信頼されているのなら、ありがたいことだし、自分に期待されていないだけだったらそれはそれで気楽だし。どう転んでも問題ない。全ては自分の捉え方次第だ。

8月31日 人事課に行政書士資格に必要な「公務員職歴証明書」の発行を依頼した。

9月18日 人事課より市長公印あり「公務員職歴証明書」を受領し、県行政書士会に郵送にて、行政書士資格の事前審査を依頼した。

10月9日 県行政書士会より連絡あり。「事前審査に問題はありませんでした。」とのこと。オッケー、これで「退職しました。けど、行政書士にはなれませんでした。」ということはなくなったぞ。前に進もう。

12月2日 人事課からの連絡に従い、ぶれずに「退職願」を提出。

独立およそ3か月前 2021年1~3月 【支度】

1月6日 「行政書士用の口座」と「マイクロ法人用の口座」を開設した。同日、卒業した大学に「卒業証明書」を郵送請求した。ひとつひとつ進めて行こう。

1月25日 職場の課の皆さんに「3月末で退職する。」旨を口頭で伝えた。かなりびっくりさせてしまったが、理解を示してくれた人が多くて、うれしかった。「12月中に言おうか?」「でも、言うのがあまりに早過ぎるのも良くないか?」などと躊躇していたら、すでに退職の2か月前。打ち明けるのが遅くなってしまった。これから課内で引継ぎを進めていこう。

1月27日 人事課長名で「退職に伴う手続きについて」の通知がきた。「あ~、本当に退職するんだなぁ。」と、不思議な感覚。

1月31日 冊子「マンガでわかる会社の設立・運営」1,400円+税で購入。

これ 読んで 会社 作った だいじょぶ みんなできる

マイクロ法人(家事代行合同会社)を設立するため、定款作成、発起人、出資金、法人登記、社保加入手続きなどについて予習。2か月で会社を作ろうとしている。1年前ですら1ミリも考えていなかったことだ。

2月17日 退職に係る手続きの個別説明会。

3月12日 人事異動の内示。お世話になった方々にメール+あいさつ周り。

3月31日 退職辞令交付。18年間、大変お世話になりました。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

独立後 2021年4月~ 【起動】

4月1日 県行政書士会へ「登録申請」を書留郵送。同日、市役所にて国民健康保険に加入。国保にはあくまで一時的な加入であり、社会保険への加入が済めば、4月中に脱退する予定。

4月2日 法務局へマイクロ法人の「登記申請」を書留郵送。同日、年金事務所にて社保加入の用紙をもらう。

4月7日 退職金の約550万円が振り込まれた。あざっす。同日、在職中にしていた財形貯蓄の解約金の振り込み。月3万円の財形を約10年近く積み立てていた、偉いぞ10年前の自分。大切な生活防衛資金だ。これがゼロになってしまう前に、2~3年以内に必ず事業を軌道に乗せるぞ。

4月8日 障害相談支援センターと障がい者通所施設から、立て続けに電話があった。なんと、成年後見についての相談とのこと。まだ、正式に仕事を始めたわけでもなく、準備中の無職の身なのに…。ありがたや、感謝しかない。

4月15日 国税庁より「法人番号指定通知書」が届いた。本当にたった2か月の準備期間で、会社を作って社長になってしまった。(社員ゼロのひとり社長ではあるけども。)同日、年金事務所に「社保加入」の届け出。

4月20日 税務署に「法人設立届出書」を提出。

4月22日 社保の適用通知が届く。同日、市役所にて国保脱退の手続き。

5月17日 県行政書士会より「登録について」(通知)が届く。これでやっと、正式に行政書士を名乗ることができる。

5月21日 家庭裁判所より「成年後見(保佐人)の審判」1人目。

5月31日 マイクロ法人の4月分社保が通帳から引かれていることを確認。

6月7日 税務署に「行政書士事務所の開業届」を提出。

よっし、これからが本番だ。成年後見人の報酬は、就任してから約1年後に家裁に報酬付与申立をして認められます。実際に報酬を得るまで約1年のタイムラグがあるため、1年目は相談料や単発の書類作成などで稼いで何とか凌ぎました。事業が軌道に乗るまでは、月収0円なんて月もザラです。

そして、独立後は何か問題が生じた場合は、もう上司と呼べる人はいませんので全責任を自分で負うことになり、自らの裁量で説明責任を果たしながら、問題を解決しなければなりません。

でも、調整も決裁もいらずに自分ひとりの決断で自由に仕事を進めて行ける、という開放感はハンパないです。「精神的な自由」と、ある程度の「時間的な自由」を達成しましたので、これだけでも「独立して良かったー!」と思っています。

あとは「経済的な自由」を目指して、「売って良し・買って良し・世間良し」の三方良しとなるような仕事をして、自分の力で稼ぐぞ~。

まとめ

独立およそ1年前、リベに出会う前は、公務員を退職するなんて、露ほども思っていませんでした…。

独立およそ半年前、価値観マップを作り、リスクとリターンを把握し、生活防衛資金の目途を立てて、自分なりの独立計画をもって、ごく身近な周りの人にだけ周知。

独立およそ3か月前、独立計画に基づいて、必要なことをひとつひとつ。

独立後、あとは、自分が、がんばれるだけがんばるのみ。自分の健康という資産を、大事にメンテナンスしながら。

当ブログでは、わかりやすく問題解決につながるコンテンツを目指しておりますので、随時、加筆・修正しております。「ここを詳しく」等のご意見をコメント欄にお寄せくださると嬉しいです。

今回も最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました~。

コメント

  1. 正応 より:

    初めまして!私は現在地方公務員として勤務している者です。
    高校を卒業し市役所で約15年務めさせていただいているのですが、自分の人生このままでいいのか?と迷い、行政書士の道を模索している最中です。
    過去に成年後見制度の市長申立業務を行っていたこともあり、大変参考になる内容で感謝しています。また別の記事も拝見させていただきます。(突然のコメントすみません!)

    • gyouseishosi-mu gyouseishosi-mu より:

      正応さん、はじめましてー。

      当ブログをお読みいただき、また、「参考になる」なんてもったいないコメントまでいただきまして、誠にありがとうございます😊

      いろいろと思案されている最中とのことですが、私がちょっと前に経験したことをそのまんま書いていますので、正応さんの何かしらの気づきや参考になることがあれば、幸いです。

      もし、わかりにくい点やもっと詳しく知りたい点があれば、私の経験した知っている範囲で、まるっとお答えさせてもらいますので、よろしければ今後も読んでやってください。

      • 正応 より:

        ご返信ありがとうございます、状況がリンクするところもありリアルに記事にしていただいてるのでとても勉強になります。

        私は高卒で勤務15年目なのでまだ特認制度の対象外なのですが、今後、行政書士の資格を取得する場合、特認制度を利用するか、しっかり資格試験の勉強をして取得するべきか迷っております。

        行政書士の資格試験で学んだことは実務ではあまり活用できないという話を聞きまして、そうであればまた違う宅建やFP1級の勉強などに時間を当てようかと思案しています。

        お忙しいところ恐れいりますがご意見いただければ幸いです。
        (長文駄文で失礼しました。お手隙の際で構いません、よろしくお願い致します。)

        • gyouseishosi-mu gyouseishosi-mu より:

          私の方こそ、返事が長くなってしまいすみません、といきなり最初に謝っておきますw

          正応さんの目的=最終的なゴールは何でしょうか?それによって、助言できる内容も変わってきます。「人生の目的を達成するため、どんな当面の目標を立てればよいか?」を逆算して考えるとよいのではないでしょうか。

          あくまで私が正応さんの立場だったなら「特認制度を利用する。対象となるまでの2年間は、生活防衛資金を貯めながら、独立の準備をする」「日々、目の前の仕事を、より短時間で、よりよい内容に仕上げる工夫をする=実務の速度と精度を上げる」「宅建やFP1級は勉強せず、簿記3級は勉強する」かなぁ、と思います。

          宅建やFP1級の勉強は「どうしてもこれがやりたい!」とか「確実に将来の稼ぎにつながる!」という確信があるのなら止めはしませんが、そうでなければ「自分の時間と能力」という貴重なリソース(資源、資産)のムダ遣いになってしまいがちなので、リスクに対してリターンが見合わない、と考えてしまいます。

          でも、人生どこで何が役に立つのかわからないので「やるな」とまでは言えません。また、勉強で知的好奇心が刺激されて新たな可能性につながる、というパターンもゼロではありませんので、何とも言えません。ただ「将来に独立・開業するなら簿記3級の知識は有益だ」と言えます。

          もし、人生の目的=やりたいことが、まだハッキリしていないのであれば、行政書士開業に必要なこと① ~きっかけ×準備~ の記事の中で紹介している「価値観マップ」の作成をオススメします。人それぞれの「人生で大切にしたいもの」を見える可してくれます。

          面倒くさくて遠回りのようですけど「自分は何が大切なのか?」「何をしたいのか?」と、自分が迷ってしまった時に立ち戻れる原点であり、方向を指し示す羅針盤にもなってくれます。

          迷っている時は、誰かから何かの言葉が欲しいものですよね。私も40代になるまでは人生の迷子になってフワフワとして生きていた感があるので、気持ちはよくわかりますw

          でも私はあくまで助言しかできません。
          正応さんの人生を良くするのは、正応さんご自身です。
          たくさん考えて悩んで判断して行動してください。
          致命傷にさえならなければ、ちょっとくらい間違ったっていいんです。
          いっぱい行動して、失敗して、改善しましょう。

          私視点の助言でよろしければ、コメントを確認した後、早めにお返事したいと思います。

          • 正応 より:

            温かいご回答ありがとうございます。

            先生のご回答、とても腑におちます。

            まさに今自分がどうしたいのか、どうなりたいのか?まさに彷徨っているところです(^^;;

            薄々自分でもそこがかっちりしない間にむやみやたらに行動するのも違うとは感じてはいたのですが、改めて客観的にご意見いただけると少し冷静になれました。

            簿記3級も実は迷っていたところです。2年程前に地方公会計検定を受けて不合格のままになってましたが、もう一度検討してみます!

            まずは価値観マップ、作成したいと思います。

            またいろいろ質問やご意見伺ったりするかもしれません、その際はまたいろいろご教示いただければとおもいます。

            お忙しいところご丁寧に対応ありがとうございました!

  2. gyouseishosi-mu gyouseishosi-mu より:

    何となくでも今後の方向性の参考になったのなら、嬉しい限りです😄

    あと「先生」呼びはやめてくださいますでしょうか…。私のコメントが、偉そうなことを書いていて上から目線のように感じたのなら申し訳ありません。世の中には先生と呼ばれると気持ちよくなれる方が一定数おられますが、私の場合は何か恐縮してしまい壁を感じてしまうもので…。できれば一般的な「さん付け」でお願いします。

    「同じ立場で自由に意見交換したいなー」という思いです。
    気が向いたらでいいので、またいつでもお話くださいませ。

    • 正応 より:

      おはようございます、なかなかこういった話ができる方がおらず、とても心強いです。

      先生とお呼びしたこと申し訳ありませんでした。偉そうとかでは全くありません、むしろこんなに丁寧に返信いただいて感謝しかありません。
      私の中で逆に先生とつけないと失礼なのかと途中思ってしまいました。

      今後もコメントさせていただくかもしれませんが何卒よろしくお願いします。

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