マイクロ法人をやってみて初めてわかったこと・気づいたことは、まだまだあります。前回の続きです。
(さていきなりですが、気づきのクイズです。今回のアイキャッチもAI画像生成で作成しましたが、何か違和感に気付きますでしょうか?答えは、記事の一番最後に。)
3月決算に拘らなくてもいいんだ
私は18年ほど公務員として勤務していましたので、年度(4月から始まり3月末で締める)が、当たり前になっていました。
ニュースで大企業の決算などが報じられる時も、3月決算が多いため、法人も年度で動くのが普通だと思っていたのです。
でも違うんです、普通ってたくさんあるんです。
「法人の決算期は、それぞれの法人が独自に決めて良い」なんて、法人を立ち上げて初めてわかりました。
期間を1年間とすることは変わりませんが、1年間であれば、例えば、12月から始まり11月末で締める、なんて形でもよいのです。
そういえば、税理士事務所さんから、1年目の決算が終わった時に「もし3月決算に拘りがないようであれば、別の時期に決算期をずらすことも検討を…」なんてことを一度だけ言われたことがあります。
やはり一般的には3月決算の会社が多いため、税理士さんの繁忙期は、法人決算の集中する2~5月、それから個人申告の集中する12~3月になります。
税理士さんサイドからすれば、この繁忙期(12~5月)を避けて、8月決算とかにしてもらうと忙しさを緩和できてうれしいのでしょうね。
もしこれから法人を立ち上げる方がいらっしゃれば、立ち上げ前に税理士さんをあらかじめ探して決めておくと良いと思いますし、決算期についても相談してから決めると喜ばれるかもしれませんね。
下記は完全に余談ですが…。
「プロには素晴らしいお仕事をしてもらうのだから、適正な報酬を支払うのは当たり前!」と言っておきながらなんですが…。
もしかしたら、繁忙期を避けた決算期にすれば、税理士さんにとって望ましいことですので、あわよくば「報酬額を相場よりも若干下げてもらえますか」なんて交渉ができたりするかも、しないかも…。
税理士さんの選び方
仮に、私が今からマイクロ法人を立ち上げるとしたら、どうやって税理士を選ぶのか?
自分が住んでいる近くにアテがあれば、それに越したことはありません。無料相談などをしてくれていれば、まずは直接お話をしてみて、こちらの話を聞いてくれるか、適切な提案をしてくれるか、違和感がないか、を確認します。
「住んでいる近くに税理士のアテなんてないしなぁ」という場合には「リベ大 税理士法人」が有力な選択肢になると思います。
私も一度だけ相談したことがある(その時は2~3回のやりとりで解決したので無料でした)のですが、マイクロ法人のことに理解のあるプロがいて、適正な報酬を提示してくれます。
基本的にネット上でのやりとりのみになりますが、その方が自分に合っている、という方もいると思います。ご参考まで。
自分でやるべきことは 当然あります
マイクロ法人を立ち上げる前は、自分で簿記を学んでお金を使わずに自力で決算をやるつもりでした。
でも、実際に決算をやろうとしてみたら、自分ひとりではできないことを悟り、税理士さん(プロ)に依頼することにしました。
結果として、適正な報酬をお支払いし、プロの知識と技術と時間を使わせてもらうことで、会計や決算上の心配・不安をゼロにすることができました。
私の事業規模はとても小さいですし、私の他にも星の数ほどたくさんの事業所数がありますので、おそらく、税務調査(※次の見出しで説明)がくる心配はないのでしょうが、万が一、税務署からのお尋ねがあったとしても、税理士さんに依頼・相談できるのは、とてつもない安心感です。
決算のことを考えずに、自分の本業に専念することができます。
でも頼りになるからと言って、税理士さんに丸投げするような姿勢ではいけないと思います。
自分でやるべきことはやり、お互いの信頼に基づいて気持ちよくパートナー関係を継続したいと考えるからです。
自分でやるべきこととは、具体的には、事業に関する支払いレシートや証書などは必ず保管・整理しておくことです。保管・整理が苦手な人は、ちょっと先行き不安かも…。
書類の保管・整理は、公務員時代に十分鍛えられていますから、やっててよかった公務員。
(出典:呪術廻戦)
レシートなどを基に、会計ソフトに仕訳入力をすることもやっています。これは簿記を勉強していた知識が、間違いなく役に立っています。やっててよかった、簿記3級。
会計ソフトは、マネーフォワードのクラウド会計が無難だと思われます。多くの利用者がいるので、税理士サイドのサポートも受けやすいと考えられます。
と言いつつも、私は税理士事務所さんとの相談のうえ、買い切り型の会計ソフトを買いました。入力件数が少ないことと、システム更新の頻度はそんなに重要ではないため、買い切りの方がトータルコストを抑えることができる、という判断からです。
仕訳の入力作業をするといっても、社員も私1人分なので作業量はとても少なく、せいぜい月10件くらいです。
私の場合は、数か月分をまとめて「1、4、7、10月にまとめて入力する」と、自分ルールを決めています。さすがに1年分まとめてやるとなると「うっ、めんどくさい…」となってしまうのが目に見えていますので、それを避けるためです。
基本となる部分は、自分でしっかりやって押さえておいて、申告や決算など専門的な技術が必要な仕上げの部分は、プロにお任せする、これが今の私の最適解です。
※税務調査とは
(以下、=ここまで引用=の部分までの文章は、Copilot with Bing Chatを使用して、会話のスタイルを「より厳密に」の設定で生成された回答から、さらに独自で抜粋・要約したものです。)
「税務調査」とは、国税庁が管轄する税務署などによって、納税者が正しく税務申告(確定申告)を行っているかを調査することです。法人税や所得税をはじめとする多くの税金は、納税者(法人、個人)が自ら税額を計算して申告・納付する「申告納税制度」が採用されています。税額の計算ミスや虚偽の申告の可能性もあるため、不正行為の防止や申告内容の確認を目的に税務調査が行われています。税務調査はあくまで「調査」のため、脱税が疑われる会社だけでなく、毎年正しく申告している会社でも調査対象になることがあります。調査対象に選ばれたとしてもネガティブに捉える必要はないため、落ち着いて対応しましょう。また、税務調査は5年前まで(偽り、その他不正があった場合は7年前まで)さかのぼることができるため、「申告していないが、今年は調査が来なかったから大丈夫」と安心していると、後でペナルティを課せられる可能性があります。 =ここまで引用=
Copilot with Bing Chatを使うと、このような文章が、ものの1分で作成されてしまう時代。
DM? 受取拒否です
開業当初は、やたらと「うちのサービス使いませんか?」とか「このカードを作ると便利ですよ?」とか「お仕事の提携をしませんか?」などの営業DMが届いてしまいます。
これは法人を作ったための副作用ですかね。
自分に必要なサービスは、自分で選んで、自分から依頼して、契約しますので、結構です、と言いたいところですが…。
でも相手は、送料の負担など屁でもない大きな会社。仮に10,000人にDMを送って、そのうち一人でも契約が取れれば儲かるような仕組みを構築しています。違法ではなく、たくさんの企業が行っていますので、文句を言っても仕方がありません。
ですが、こちらとしては使うつもりのないサービスの情報を、延々と送られても困るものです。
そんな時は、開封せずに【受取拒否】と赤字で明記して、ポストに投函してしまいましょう。
(日本郵便 Q&A) 架空請求、いたずら等、迷惑な郵便物を届けてほしくないのですが、どうすればよいのでしょうか?
これを知って受取拒否をするようになってから、ほとんどDMは届かなくなりました、とさ。めでたしめでたし。
でも完全にゼロにすることはできずに、たま~に忘れたころ何か変な案内が届きますけど…。これはもうしゃーないか。
労働保険? 入らなくてよいです
以下は単なる私の体験談ですが、これから独立を目指す方や、独立したばかりの方に「開業するとこういうこともあるのね」くらいに思っていただければ幸いです。
独立1年目の10月中旬ころに、労働局長の名前で「労働保険の加入について」という文書が、何の前触れもなく届きました。
「あれ?社会保険の手続きはしたけど、労働保険って入らなきゃだったっけ?」と少し焦りました。
同封の文書には「○月○日の○時○分、労働保険未手続事業所一掃推進員が訪問します」と書いてあり、「一掃ってなに?怖い…」と思いながらも、その日を迎えました。
実際に来られた推進員さんは、優しそうな方でしたので、私が「あの~、一人も雇用していない一人社長でも入る必要があるんでしたっけ?」と聞くと「あっ、そうでしたか、それなら結構です」と言われてあっさり帰って行かれました。わざわざ来てもらったのが申し訳ないくらい、ほんの数分で。
結論: マイクロ法人(一人社長)の場合は、労働局から文書が来ても労働保険には入らなくてもよいです。手紙が来ても「人は雇っていません」と口頭で伝えるだけでOKでした。
つながり と 気づき
私は「自分にもできることはあるけど、自分ひとりだけでは何もできない」と自覚しています。
でも、人とのつながりがあれば、自分ひとりではできないようなことが、できるようになります。
自分の知識と、他の人の知識が合わされば、それぞれでは気づけなかったような解決策に気づける瞬間があります。「三人寄れば文殊の知恵」ってやつですかね。
マイクロ法人の気づきは、ふとした時に見た両学長の動画から得ました。
行政書士と家事代行は、その気づきから得た着想を、自分なりに展開していったものです。
つながりと気づきに感謝しながら、これからの人生を楽しみたいと考えています。
(リベ大 両学長) 人生を幸せにするのは何?複数のコミュニティを持つ事の大切さ【人生論】:(アニメ動画)第384回
(リベ大 両学長) 【お金に縁がない人必見】お金を呼ぶ「サバンナ思考」について解説【人生論】:(アニメ動画)第123回
メモ: 弱い紐帯(よわい ちゅうたい) … 『価値ある情報の伝達やイノベーションの伝播においては、家族や親友、同じ職場の仲間のような強いネットワーク(強い紐帯)よりも、「ちょっとした知り合い」や「知人の知人」のような弱いネットワーク(弱い紐帯)が重要である』という社会ネットワーク理論
今回作ってみたアイキャッチ、違和感にお気づきいただけましたでしょうか?
そう、右手の指が6本あるのです…。AI画像生成は、まだまだ発展途上、ということでしょう。
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