行政書士開業について Q&A③

行政書士開業

いきなり余談から。【7月7日 東京都知事選 石丸伸二候補】 激推しです。

「誰がなっても同じ、どうせ変わらない。」という政治への諦観を、関心事に変えてくれました。

子どもへの、日本の未来への投資を、この人なら…。 #東京を動かそう #ナイス投票

さて、本題です。今回は、とある方からいただいた質問への、私からの回答です。

私は、42才の時に、それまで18年も勤めていた市役所を辞めて独立・開業しました。

そんな奴、まだまだ、なかなかレアな存在(まあまあ変わり者w)みたいです。

自分に知らないことがあれば、知っていそうな人にガンガン聞いてみましょう。

答えの出ないことにウダウダ悩み続けるよりも、その方がヒントが見つかるかもしれません。

私は「知っていることや経験したことなら、ドンドンお話します。」というスタンスです。

それを聞いた後、実際に「行動するか・しないか」は、あなた次第です。

あくまでも、他人の話は、参考にしかなりません。

同じ人であっても、その話に触れたタイミングにより、心への響き方は違うかもしれません。

自分の人生に劇的な変化を起こせるのは、いつだって自分自身しかありません。

行政書士としての収入は?

2023(令和5)年の売上高は、約380万円でした。

2021(令和3)年は約10万円、2022(令和4)年は約150万円でした。

順調に伸びているな、という実感はあります。

「この事業で食っていく!」と強く決断して、売上を得る算段があったとしても、独立1~2年目の収入は期待しない方がよいです。

よほど優秀な方なら1年目からガッツリ稼げるのでしょうが、私には無理でしたw

普通の人は、生活防衛資金を1~2年分準備していないと、事業を続けること自体が困難になった場合、生活の不安が大きくなって仕事どころではなくなってしまう可能性が高いと思います。

私は、月の生活費を20万円(住宅ローン返済を含む)として、1年間半=18か月分で計算して、360万円を生活防衛資金として確保してから、独立しました。

年収380万?案外しょぼくない?

「年収から社会保険料や税金とか引いたら、手残りは半分くらいじゃん。」

そう思われた方もいる、かもしれません。普通に会社員勤めなら、そのとおりです。 が、

売上の約7割が手残りです。」としたら、どうでしょう。 そして、

「自分のがんばり次第で、売上は増やせる。」としたら、どうでしょう。

そう、マイクロ法人を設立することで、すでに社会保険料は負担済みの状態で、個人事業の方でも経費や控除を使い倒すことにより、手残りをたくさん残せるのです。

少しだけ具体的に言うと、税理士報酬や最低限の均等割り分の税金が約20万、自宅兼事務所で案分計算した水道光熱通信費の経費が約30万、小規模企業共済の控除が84万円、などがかかっています。

とにかく「小さく始める」ことが重要です。固定費が少ないほど、生存率は上がります。

個人事業主は、自分の知識と技術と時間を使って、依頼主に喜ばれるサービスを提供し、相場どおりの適正な報酬を得て、自分の生活の満足度を下げることなく、節約できる費用は節約し、払うべきものは払ったうえで、なるべく多くのお金を自分に残すことができるのです。

今のところ、自分でやりたいと思ったことを実現できているので、とても充実しています。

誤解のないようにお伝えしますが、「みんながそうすべきだ。」とは言えません。

最適は、それぞれ異なるからです。

自分の特性を理解したうえで、「今の自分にとっての最適はなにか?」を考えることが大事なのではないか、ということです。

(つい4~5年前までの私もそうでしたが、)会社員勤めが最適な方もいらっしゃいます。

ですが、「社会の常識」や「自分の人生のステージ」は変化するものです。

その変化に応じて、「自分で稼いで社会に貢献できる」という方が増えれば、「売って良し・買って良し・世間良し」の三方良しが達成できて、とても良いことなのではないか、と考えています。

依頼件数は?

私は今、市役所時代の経験を活かして、成年後見のお仕事で18人の方を支援しています。

後見の報酬は1年に1回で、一人当たり 月額2万円×12か月=24万円/年 が基本額となります。

24万×18人=432万円が、来年の年収の見込み額となります。

支援した内容によって多少、報酬額が増減することはあります。

事業主としては、この定期的に入る収入 = ストック型の収入は、かなり重要です。

最近は、あらゆる企業がサブスクを導入し、「定額使い放題」をうたって宣伝しています。

なぜなら、売上が安定するから、ですね。

今の人数のまま、あと半年くらい様子を見て、「もう少し増やせそうかな。」と思えば、また新規の開始申立の相談を受付しようと考えています。

他にも、フロー型(単発のお仕事)の収入として、成年後見制度についての勉強会の講師をやらせてもらったり、後見の実務上で相続の手続きをした経験もあるので、相続についての相談を受けたりすることもあります。

これはもう「仕事をいただけたらラッキー。」くらいの捉え方で、あまり積極的に受注していません。

「できないことは、やらない。」 「できることは、精一杯やりきる。」 そんな考え方です。

日々の生活スタイルは?

生活リズムだけは崩さないようにしています。

起床時間は、公務員の時と同じく朝6~7時には起きるようにして、8:30には仕事ができる態勢を整えています。

公務員時代と大きく違うのは、自宅兼事務所なので、通勤時間がないことです。

これはもう最高ですよ。 「独立して良かった~。」と、自由を感じますw

そして1日の動きは、なるべく午前中のうちに、市役所や金融機関での手続きや、人と会う約束などを、意識的に固めておきます。

午後は、なるべくフリーに動けるように、自分で段取りをします。

フリーと言っても、午前中の仕事の資料整理だったり、翌日以降の予定を電話で調整したりします。

1週間の動きは、月火木金で仕事を調整し、水曜日はあえて空けておきます。

これも、急な予定変更があったとしても、柔軟に対応できるようにするためです。

特に予定が入らなければ、その日はもうフリーです。 最高ですよ(2回目)w

土日祝日は、しっかり休むようにしています。 心身の健康が第一。

休みに依頼主から連絡があっても、緊急でない限りは月曜日以降にあらためてやりとりしています。

結び

さて、ひとまず、ここでいったん区切ろうかと思います。 長くなり過ぎると読みにくいので。

1週間後を目安に、Q&A④として続きをアップするつもりです。

さて、2024(令和6)年も7月になりました。 夏、ですね。 今年も半分が経過しました。

時代、環境、常識、考え方、価値観、周りの人、自分、それぞれ常に変化していくものです。

「変わりたくない。今のままがいい。」と強く望んだとしても、恐らくそれは叶いません。

自由への道は、人それぞれであり、条件や能力や熱意も、人それぞれです。

今、世の中ではこれまでの働き方が見直され、終身雇用や年功序列は過去のものになりつつあり、副業やフリーランス(個人事業主)という働き方が徐々に一般的なものになりつつあります。

最近、「海外出稼ぎ」や「ワーキングホリデー」という言葉も聞きます。

就労ビザを取って、給料の高い海外に行って、短期間だけ稼ぐだけ稼ぐ、なんて行動力のある若者も増えている、というニュースです。

若者引きつける「海外出稼ぎ」の魅力 高収入で残業なし『ルポ 海外出稼ぎ』

(NHK「クローズアップ現代」取材班 著、大和書房)(日経BizGate)

今のネット社会、どうしても、他人の情報が目に入り、隣の芝生は青く見えちゃうんですよね

人のものは良さそうに見えます。

でも、気にするだけ無駄、時間の無駄、リソースの無駄、です。

(ジョジョの奇妙な冒険より)

人のことを気にしても、心の安定を乱すだけで、自分の人生を良くしてくれる訳ではありません。

「自分の望みに向かって、今、何をすべきか。」だけを見据えましょう。

考えるべき軸は、他人ではなく、あくまで、自分です。

自分がどう考えているのか。どう感じているのか。何を大切にしているのか。何がしたいのか。

自分の人生を、自分のペースで、楽しみながら歩んでいきたいものです。

今の自分にとっての最適になるように、常に自分の頭で考えて学んで行動しましょう。

コメント

  1. すー より:

    むーさん、こんばんは!
    今回もありがとうございます。

    個人的には…
    「考えるべき軸は、他人ではなく、あくまで、自分です。」
    が一番響きました。

    いつも人と比べていた自分を反省していた今日この頃です。自分と向き合って、家族と話して、進んでいきたいです。

    そう言えば面白い話題を一つ。
    私の勤める大府市役所には、個人で事務所を構える行政書士さんが、福祉系部署に会計年度任用職員として働いています。
    まだお話ししたことはありませんが、面白い働き方だなぁと思いました。続報はまたお伝えしますね!

    • gyouseishosi-mu gyouseishosi-mu より:

      すーさん、おはようございます。いつもコメントありがとうございます~😊

      「自分軸で考えよう」と言いつつも、人間社会は「他人と競争」してきたからこそ発展してきた側面もあるので、やはりバランスが大事なんでしょうね。
      今の時代は他人の比重が大きいので、自分の比重をもっと大切にいいんじゃないの?という、個人的な意見でした。

      私は「考えごとが好きなタイプ」らしく、他人との接し方、社会との接し方、矛盾との接し方、自分の想いを言語化する方法、自分の熱量を表現する方法など、ずっと悩んでいました。
      が、40代になってリベに会い「考えるだけじゃだめだ。学んで行動しないと、自分がもったいない!」と、やっと気づけたみたいですw

      「今日が人生で一番、若い日」ですから、遅い早いは、ありません。いつも今からです。

      「行政書士が福祉系部署に会計年度任用職員として勤務」とても興味深い取り組みです。
      人材交流は活発に行われて然るべきですし、行政に足りない点、士業に足りない点、お互いを補い合える良い方法だと思います。

      その良い取り組みを生かすも殺すも、あとは「現場と人材の熱量次第」でしょうか。
      「上から言われたからやる」程度では失敗が目に見えていますし、「自分が必要だと思ったから自ら動く」という気持ちが、お互いにどの程度あるか、が肝かなと思いました。
      何事も、当事者意識のある・なしで、成果は全く違ってきますからね。

タイトルとURLをコピーしました