Q 行政書士の仕事以外に、何か副業はしていますか?
A 副業といいますか、マイクロ法人として「家事代行」をやっています。
自分でやれる範囲の買い物の支援やお掃除・お片付け程度です。
自分でやれないことは、依頼されたとしてもお断りしています。
マイクロ法人の目的は「社保の最適化」ですので、それを達成するためだけに1回5千円、月7万円くらい稼いで、これ以上は望みません。
マイクロ法人をやる人が増えすぎて社会保険制度上の問題にならない限りは、改悪されたりはしないと思いますが、この方法がずっと使えるとも思っていません。
また、徐々に最低額も引き上げられてくるものだと思っています。あくまで現時点で取りうる最良の方法を選択し、実行しているだけです。
なお、当初は簿記を勉強して法人決算を自力でやろうと思っていましたが、ムリでしたw
簿記3級程度の知識では、法人決算はできないのが現実です。
ですので、私の場合は、会計ソフトへの仕訳入力だけ自力でやって、決算資料の作成など仕上げの部分は、結局プロ(税理士)にお任せしています。
餅は餅屋です。
税理士さんへの報酬をお支払いしている分、金額的なメリットは減ってしまいますが、それでもバカ高い国保料を納めるよりも恩恵は大きいかな、と。
Q 士業のメリット、デメリットはありますか?
A 士業のメリットは、特に意識したことはありませんが、一定の社会的信用があること、でしょうか。
逆にデメリットは、強いて言えば、社会的信用に応えるために、変なことはできないこと、でしょうか。
あと、面談や電話の時などに依頼者から「先生」と呼ばれてしまうことがあるのですが、私は依頼者との間に壁ができるような感じがしてイヤなので「普通に、さん付けで呼んでください」とお願いしています。
依頼者からすれば私は法律のプロになるわけなので「変なことは言えないな」と襟を正します。
それと同時に「偉そうな人で付き合いにくい人だな」と思われるのは本意ではありませんので、認知症や障害者の方と目線を合わせるようにしています。
Q 独立したメリット、デメリットはなんですか?
A 独立したメリットは、事前調整や決裁がいらず、ストレスが減ったことですw
仕事を自分の裁量で、ある程度自由に進めることができます。
ある程度というのは、やはり依頼者や周りのご家族・支援者の都合もあるので、それに柔軟に合わせる必要がある、という意味です。
デメリットは、誰も責任を取ってくれないことですw
丁寧に仕事をして、問題を起こさないようにすることは大前提です。
しかし、万が一、何かしらの問題が起こった時の説明責任やら何やらは、当然に自らが全て負うことになります。
これは自由の代償と言いますか、ノーペイン・ノーゲイン(何かを得るには痛みを伴う)だよなぁ、と思うところです。
会社員と個人事業主、どっちが良いとか悪いとかではなく、どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分に合う生き方を選ぶことが肝要です。
Q 士業を目指す際の注意点や事前準備等は、何かありますか?
A 士業に限らず、独立を目指す場合のことになりますが、事前準備として、いかに具体的に売上を得るための算段を組んでおけるか、でしょうか。
両学長が言われている「ファーストキャッシュ」 = 最初の売上が大事、ってやつです。
私の場合は、公務員時にやっていたこと(障害者支援、高齢者支援、成年後見市長申立)の延長線上に、自分の得意を活かすことで適正な報酬を得られる可能性を見出しました。
「需要はたくさんあるのに、供給が圧倒的に足りていない」という不均衡があることも現場で知っていたので、供給側になる覚悟と知識と経験と戦略があれば「自分ならやれる!」と思っていました。
お金がない人には生活保護や後見制度利用支援事業を使えば、対象者のお財布もサポートできると考え、後見に特化して、今に至ります。
公務員は、身分保障の代わりに、副業禁止規定が民間より厳しく、職務専念義務違反になってしまう可能性があります。
法律ルールを守ることが前提となりますが、そうは言っても、本当に独立を目指すのであれば「公務員のうちに売上を得る算段をつけておく」くらいの気持ちと準備が必要だろう、と思いました。
あとは「自分ひとりで何でもかんでもできるわけない」と自覚することも大事です。
「自分のやれること」をハッキリさせておき、そこには全力を尽くします。
逆に「自分の苦手なこと」は、周りの助けを得られる状態にしておくことも必要でしょう。
私は後見をやります、でも、医療はお医者さん、介護はケアマネ、税金は税理士に任せます、ってイメージです。
Q 【豊かな人生】とは何ですか?
A 急に人生論というか、深い質問になったので、少しとまどってしまいましたがw
あくまで私の個人的な思いとして「猫みたいに自由に生きてみたい」というイメージがあるのです。
やりたくないことは、やらない。
好きなこと(読書やゲームや考えごとなど)を好きな時に好きなだけする。
なにもなければ寝て過ごす。
狩り(仕事)をする時は、めっちゃ集中して短時間で済ませる。
失敗したとしても、ケロッと忘れる。
他人のことは無関心のようでいて、実はそうでもない。
争う理由がなければ、無益な争いは一切しない。
そんな風に思える猫の生き方が好きなのです。
今まで猫を飼ったことはないのですが、資産にも仕事にも余裕ができれば、5年10年以内に保護猫を迎え入れたいなぁ、なんてことも価値観マップに書き込んであります。
エサ代、猫砂代、おもちゃ代、病院代、もろもろ200~300万円はかかるでしょう。保険には入りません。
終生飼養をする = 若い元気な時はいっぱい遊ぶ、ヨボヨボになっても生きている限りお世話する。
何かの間違いで稼ぐ力がバグったりしたら、保護猫カフェの開業なんかもやってみたいかも、と夢を見ています。
現時点での実現可能性はほぼゼロですが、夢を見るのは自由ですからね。
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