む題9

市の助成金のお話も少しだけします。

ご本人の財産が一定の条件を満たす時は、いったんご本人から後見人へ報酬を支払うけど、

後で助成金を申請すれば、ご本人に報酬額の分が戻ってくる、という助成制度があります。

つまり、ご本人の負担なしで、市の助成によって、後見人が報酬を受け取れるのです。

市役所時代に、成年後見市長申立も担当していた私は、これを知っていたからこそ、

財産の少ない人でも成年後見制度を使い続けることができる、と確信がありました。

ご本人の財産管理をして年間収支を黒字にできれば、後見人の報酬を支払い続けても、

ご本人の財産がゼロになることはないのです。

一定の条件とは、私が住んでいる市の場合、

市民税非課税世帯、かつ年間収入が150万円以下、かつ資産の合計額が350万円以下です。

この金額基準は、一人暮らし世帯の場合です。同居家族が1人増えるごとに上限が増えます。

なお、この条件はあくまで私が住んでいる市の場合です。

市町村によって助成金の基準は異なりますので、各自で調べる必要がありますが、

概要としては同じような制度だろうと思います。

なぜなら、市町村が助成金制度を作る時は、だいたい他の市町村のまねっこをするからです。

いわゆる、横並びってやつですね。

独自で変なことをするとツッコミが入りやすいので、先行者を模倣しておけば安心なのです。

全国初の制度づくりってなると、やっぱ大変だと思いますけど、二番手、三番手で続く時は、

すでにお手本があるので、ゼロから作るよりも楽ですしね。

ただ、市町村ごとに、人口規模や財政状況、ニーズの多寡など、諸条件は異なりますので、

制度自体があったりなかったり、あったとしても若干違う内容だったりするわけです。

いち住民からすると「ややこしい」ってことになっちゃうんですけどねw

行政のルールがややこしい理由は、とにかく「場合分け」が多いからだ、と思います。

助成金は、税金が基ですので、制度設計に慎重を期すべきことはわかりますが、

極力、場合分けを少なくして使い勝手をよくしてほしい、という思いはありますね。

場合分けが多いほどチェックが大変で、その分、ミスも起こりやすくなりますし。

一案としては、現状は複数の書類提出を求められて大変なんですが、

裁判所の報酬付与決定の写しがあれば、30万円を上限に全額助成する、などが実現できれば、

申請する側(後見人)も楽だし、審査する側(市)も楽なんだけどなぁ、と考えたりします。

あとは、申請者がいったん立替払いする形も取っ払って、市から後見人に直接振込みする、

という形の方が、手間も時間も節約できて、ウィンウィンだと思うのですが。

わかってますよ、行政の制度や条例を変えるのは難しい、ってことは。

でも、いったん決めたら変化し難い、というこれまでのやり方は、持続性が低い気がします。

状況に応じて変化しやすく双方にとってメリットがある方が、幸せなんじゃないかなぁ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました