成年後見人をする上での負担感について。
1人あたりどの程度、月あたりに時間を要するのか。
これは、もうケースバイケースです。
現時点で私は、在宅10人、施設10人の方々を支援しています。
本人を訪問・面談することに関して言えば、
在宅の人の場合は、月1~2回です。
1回につき、移動往復30~40分+面談15~30分が目安です。
ざっくりと1時間以内、かかっても2時間以内でしょうか。
基本的には近況を聞いたり、体調確認したり、1か月分の生活費をお渡しします。
生活費には、食費、通院費・薬代、衣類・日用品費、お小遣いなどが含まれます。
支援を開始すると、大体、2~3か月で、月々で必要な額が見えてきます。
もらえる年金の額も人によって違います。
なので、Aさんなら5万円、Bさんなら8万円、とお渡しする金額も、人によって違います。
訪問する前日に金融機関から出金しておきます。
その都度、記帳もこまめにして「何の出金か」を忘れずにメモしておきます。
「後でやろう」と思って忘れてしまったら、後見人の仕事ぶりとしては致命的です。
当然、水道光熱費等は口座引落しにしておきます。
とにかく、月間の収支で赤字にならないように、注意を払っています。
効率化の工夫として、なるべく同じ地域の人を、同じ日に訪問するように調整しています。
例えば、毎月第3火曜日の午前中はAさん、毎月第4金曜日の午前中は
BさんとCさん、のように、曜日と時間帯でおおよその日程を組みます。
施設の人の場合は、2~3か月に1回くらいかな。
1回につき、移動往復60~90分+面談15~30分が目安です。
施設が定める支援計画書の更新時期にあわせて訪問して、書類の確認と
署名をしつつ本人と面談する、というパターンにすると少し楽です。
面談の時「よー来てくれたねぇ」と言われれば、やはり嬉しいもんです。
認知症の進行によって、面談しても、私のことを誰だかわからない人もいますので、
その場合は、訪問の頻度はもう少し下がって、
施設の職員さんとのやり取りを重視することもあります。
生活費は施設入所費の引落しがほとんどです。
預貯金に余裕のある人は、年間で赤字にならないように注意しながら、
自由に使えるお小遣いの額を話し合いで決めて、お届けすることもあります。
ご本人との面談とは別に、書類手続きも大切なお仕事です。
後見人に決まった後、早めに市役所で「別送付先の設定」をすると良いでしょう。
市役所からの文書を自分の住所に届くようにしておきます。
家に届けば、すぐに記入・提出できますからね。
書類の処理時間は、1件につき5~15分以内を目安にしています。
ここは元公務員、書類仕事は慣れたもんです。
突発的な事案が、1年に1回くらいは起こるかもしれません。
起こらないかもしれません。
けど、それがいつ起こるかは、わかりません。
特にご高齢の方は、季節の変わり目に注意が必要ですね。
支援している人の人数が多ければ多いほど、突発的な事案が起こる確率は上がります。
だから、自分に余白を持たせることは、その意味でも大切なのです。
なるべく、本人が安定して暮らせるようにすることは、
引いては自分の健康のためであったりもします。
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