私が、世間的に「安定した職業の代名詞」のような公務員を辞めて、成功する保証も何もない個人事業で独立してみようと決意し、行動を続けている理由の一つ。
それは、予期しない事故に遭い、「人生いつ何が起こるかわからない」ことを身をもって実感したから、です。
信号無視
2019(平成31)年3月、公務員を辞める2年前のことでした。
あと2か月で元号が平成から令和に変わるころのお話です。
その日の夜8時ころに、車を運転して、とあるところに向かっていました。
比較的、交通量があり、交差点や信号もある まちなかの道路です。
いつものように、信号のある交差点に差し掛かり、青信号でしたので、そのまま直進しました。
時速は、40kmくらいだったと思います。
交差点にちょうど入るか入らないか、という時に、赤信号のはずの右手前方から、あるはずのない車両の影が。
「うっ!?」と思った時には、すでにぶつかっていました。
ぶつかる寸前に安全機能が働き、自動的にタイヤがギュッギュッと反応。
衝突の衝撃を和らげてくれたようです。エアバッグも作動しました。
人間による認知・判断・操作では、とても間に合わない一瞬のことです。
事故って直後、最初に思ったことは「ん、生きてるな。」でした。
我ながら、意外と冷静でしたね。笑
運転席のドアは何とか開いたので、ひとまず車から脱出。
車から降りて、自分の車を見てみると、右前方タイヤの部分が大破。
運良く、私も、相手方も、そして周りの通行人などにもケガ人はいませんでしたので一安心。
感謝多謝
突然の事故という予期せぬ不運があったものの、今にして思えば、その不運の中でも、とてもたくさんの幸運に恵まれていた、と思うことがあります。
少し時間が経ってから後で気づいたのですが、左ひざに小さなアザができていたくらいで、ケガらしいケガは、それだけでした。
でも、安全装置が機能していなければ、もっと大きなケガをしていたかも知れません。
安全装置を開発してくれた方々には、本っ当~に心の底から感謝しています。
そして、たまたま通りかかった通行人の方にも感謝しています。
3月の夜はまだ寒くて、事故のショックもあったのでしょうが、ガタガタと震えていたのを覚えています。
突然の事故でちょっとしたパニック状態になり、なるべく冷静を装うように気を張っていたと思います。
そんな状態で、「自ら警察と消防に通報する。」という余裕までは、なかったと思います。
名前も知らない見知らぬ方が、たまたま通りかかっただけなのに、すぐに事故発生を通報してくれたのです。本当に感謝しています。
事故発生から10分くらい経ったころでしょうか、サイレンを鳴らしながら、警察と消防が到着し、テキパキと事故処理が始まりました。
当たり前過ぎて日ごろは感じていませんが、「こうやってすぐに警察と消防の方々が来てくれる日本って素晴らしいな。」と、あらためて実感。
「通報、即、現場へ、ということを毎日毎日されているのだろうな。」と頭が下がります。
公共サービスが整っているってすごい。税金はきちんと納めましょう。
公務員の皆さま、いつも本当にありがとうございます!(元公務員より)
現場検証
さて、現場検証のために警察の方から、事故の状況説明を求められました。
すると、相手方が「私、青信号だったんですけど…。」と言い出しました。
私「えっ?ちょっと待ってください。私の車にドライブレコーダー付いていますけど。」
警官の方が「映像を確認してよろしいですか?」と言われたので、「お願いします。」と伝えました。
すぐさま、私の車からドライブレコーダーのマイクロSDカードを慣れた様子で取り出されていましたので、「もう何十件も同じような現場に立ち会っているのだろうな。」と感じました。
それから、警察署に移動し、当事者同士で映像を確認することになりました。
映像準備のために警察の待合室で20分くらい待ちました。どっちが被害者で加害者かわからない状態で、相手方とただ待っている空間は、かなり気まずく、とても長く感じましたね。
待ち時間が長かったため、良くないこともいろいろと考えてしまい「自分は青信号だったはずだ。でも、もしかして…。」と、かなり不安になっていたことを覚えています。事故のショックで記憶が曖昧になる、という経験もしました。
ようやく準備が整い、警察官の立会いの下、動画が再生され、30秒の映像を確認すると、私が交差点に進入した時の信号は確かに「青」。
良かった、本当にホッとした~。
夜でもとても鮮明な映像が撮れていました。相手も映像を見れば、なんの反論もしようがありません。ドライブレコーダーに大感謝です。
お互いの言い分が食い違う場面では、「何が起こったのか。」という客観的な記録が最も大切です。
もしも、普段、車を運転する方で、ドライブレコーダーをまだ付けていない場合は、早急に取り付けることをオススメします。「自分の運転に非がない。」という決定的な証拠になりますから。
安全第一
事故に遭ってから、大きく変わったこと。それは、自分の車の運転の仕方、特にスピードです。
今は、60kmくらいでも「出し過ぎかな。」と警戒します。
事故に遭う前は、見通しの良い直線道路であれば70kmくらいのスピードを出して、前方に遅い車がいれば追い抜くこともありました。でも今は、70km以上は、なかなか出せません。
速度は、出ていないに越したことはないのです。
なぜなら、事故に遭う危険性、そのものを減らすことができるからです。
そして、万が一、事故に遭ったとしても、軽傷のケガで済む確率が上がります。
何よりも、自分のことは制御できていても、予期しない相手がいきなりぶつかってくることがあり得ることを、身をもって経験したからです。そして、大半の事故というものは、きっとそういう予期できないものばかりなのです。
速度を出し過ぎている危ない車には、近づかないことが第一です。
私は、もし危ない車が近くにいた場合は、十分な車間距離として、50mは離れるようにしています。
時速60kmで走っていた場合、危ないと思った瞬間に17mも進み、ブレーキを踏んでから止まるまで、さらに19mも進んでしまうので、少なくとも合計で36m以上の距離が必要なのです。
雨で道路が濡れていたり、周りが暗かったりすれば、停止距離は、もっと長くなってしまいます。
「自分は運転に自信があるから、大丈夫だよ。」という問題ではなく、「事故を起こしかねないような危険なドライバーが近くにいるかもしれない。」という意識で、運転する必要があると考えます。
遅くたっていいじゃない、安全だもの。
自動運転
唐突ですが、自動運転システムのことに、話題を変えます。
前段で「危険な運転の車には近づかないことが大事。」とお話しましたが、今の高齢社会の日本では、難しい事情を抱えて、「やむを得ずに、車を運転しなければ生活ができない。」という高齢者や障害者が、たくさんおられることも、事実です。
今、私が思うことの一つに「近い将来、車の自動運転システムが確立されて、誰もが安全に通院や通学などができると良いのにな。」と考える時があります。
「人が何もしなくても、自動で自立的な運転ができる車のシステム」を意味する「自動運転レベル5」の登場は、2025(令和7)年が目標となっています。
なんと、あと2年後!意外と、もうすぐ!
最近では、人工知能の発展が目覚ましく、2023(令和5)年4月30日のNHKニュースでは「AIの適切な利用に向け閣僚声明採択 G7デジタル相会合」などという内容が報道されているくらいです。
AI = 人工知能のこと。Artificial Intelligenceの略で、コンピュータがデータを分析し、推論や判断、最適化提案、課題定義や解決、学習などを行う、人間の知的能力を模倣する技術。
G7 = 主要国首脳会議。日本、アメリカ、カナダ、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア及びEUで構成。
ChatGPT = OpenAI社が2022(令和4)年11月に公開した人工知能チャットボットのこと。Generative Pre-trained Transformer「生成可能な事前学習済み変換器」の略で、大量の文章データを学習し、そのデータから自然で高度な回答を導くことができる。
去年11月に公表されたものに対して、半年足らずで世界各国の政府が対応に動いている…。
このスピード感は、なかなか見ることができないものです。
国レベルだけでなく、日本国内の市町村レベルでも利活用の動きが出ています。
民間企業レベルでは、もっと活用が進んでいるんでしょうけど。
自動運転システムが行き渡る時代は、本当にそう遠くないのかも…。
もしかしたら、10年後には「こんなにも危険な車を、人間が運転していたなんて、なんて恐ろしい時代があったんだ。」と、未来の人は思っている、かもしれません。
今、普通にスマホを扱っている私たちが「スマホがなかった時は、どうやって暮らしていたっけ?」と、ふと思うことがあるように。正確な未来の予想などは、誰にもできないのです。
事故のない安全な自動運転システムが、早く実現して欲しいと、本当に心から願っています。
普通の人でも、高齢者や障害者の方であっても、行きたい場所にいつでも行ける、という「安全な交通の自由」が実現した社会を待ち望んでいます。
まとめ
交通事故に遭ったおかげで、本当の安全運転に目覚めることができました。
そして、人生観も変わりました。
いつ何が起こるかなんて、誰にもわかりません。
AIの発達により、今までよりもさらにどんなことが起こるかわからない時代です。
でも、新しい便利な道具の登場は、必要以上に恐れる必要はありません。
好奇心をもって、楽しみながら、うまく使いこなせるようにしたいものです。
今回の記事を書いてみて、「予期せぬ事故に遭ってから、もう4年も経っていたのか…。」と、時の流れをしみじみと感じました。
どんなに環境が変化したとしても、周りの人への感謝を忘れず、やってみたいことは、「今すぐにやってみること」が大事、だと私は思うのです。
「今、自分は楽しんでいるか?」を、これからも自問自答しながら、行動を続けます。
今回も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました~。
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