む題23

成年後見人をする上での負担感について。

1人あたりどの程度、月あたりに時間を要するのか。

これは、もうケースバイケースです。

現時点で私は、在宅10人、施設10人の方々を支援しています。

本人を訪問・面談することに関して言えば、

在宅の人の場合は、月1~2回です。

1回につき、移動往復30~40分+面談15~30分が目安です。

ざっくりと1時間以内、かかっても2時間以内でしょうか。

基本的には近況を聞いたり、体調確認したり、1か月分の生活費をお渡しします。

生活費には、食費、通院費・薬代、衣類・日用品費、お小遣いなどが含まれます。

支援を開始すると、大体、2~3か月で、月々で必要な額が見えてきます。

もらえる年金の額も人によって違います。

なので、Aさんなら5万円、Bさんなら8万円、とお渡しする金額も、人によって違います。

訪問する前日に金融機関から出金しておきます。

その都度、記帳もこまめにして「何の出金か」を忘れずにメモしておきます。

「後でやろう」と思って忘れてしまったら、後見人の仕事ぶりとしては致命的です。

当然、水道光熱費等は口座引落しにしておきます。

とにかく、月間の収支で赤字にならないように、注意を払っています。

効率化の工夫として、なるべく同じ地域の人を、同じ日に訪問するように調整しています。

例えば、毎月第3火曜日の午前中はAさん、毎月第4金曜日の午前中は

BさんとCさん、のように、曜日と時間帯でおおよその日程を組みます。

施設の人の場合は、2~3か月に1回くらいかな。

1回につき、移動往復60~90分+面談15~30分が目安です。

施設が定める支援計画書の更新時期にあわせて訪問して、書類の確認と

署名をしつつ本人と面談する、というパターンにすると少し楽です。

面談の時「よー来てくれたねぇ」と言われれば、やはり嬉しいもんです。

認知症の進行によって、面談しても、私のことを誰だかわからない人もいますので、

その場合は、訪問の頻度はもう少し下がって、

施設の職員さんとのやり取りを重視することもあります。

生活費は施設入所費の引落しがほとんどです。

預貯金に余裕のある人は、年間で赤字にならないように注意しながら、

自由に使えるお小遣いの額を話し合いで決めて、お届けすることもあります。

ご本人との面談とは別に、書類手続きも大切なお仕事です。

後見人に決まった後、早めに市役所で「別送付先の設定」をすると良いでしょう。

市役所からの文書を自分の住所に届くようにしておきます。

家に届けば、すぐに記入・提出できますからね。

書類の処理時間は、1件につき5~15分以内を目安にしています。

ここは元公務員、書類仕事は慣れたもんです。

突発的な事案が、1年に1回くらいは起こるかもしれません。

起こらないかもしれません。

けど、それがいつ起こるかは、わかりません。

特にご高齢の方は、季節の変わり目に注意が必要ですね。

支援している人の人数が多ければ多いほど、突発的な事案が起こる確率は上がります。

だから、自分に余白を持たせることは、その意味でも大切なのです。

なるべく、本人が安定して暮らせるようにすることは、

引いては自分の健康のためであったりもします。

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