「モノに定位置あり。定位置にモノあり。」
20代のころ、なぜか心に響いた言葉です。
たしか、どこかの体育館だったか、倉庫だったかに貼ってあった
どこにでもありそうな、なんでもない注意書きです。
別の言葉で言い換えれば、「整理整頓しましょう。」って意味なんですけど。
ただ整理整頓って書いてあるだけでは、ここまで記憶に残っていなかったでしょうね。
「モノに定位置あり。」
この道具は、あそこに。あの道具は、そちらに。それぞれの場所を決めておきましょう、と。
資料やデータも同じ。この資料は、あの綴りに。このデータは、あのファイルに。
そして「定位置にモノあり。」
決められた場所を探せば、求めていたモノがそこに置いてあるハズだよ、と。
そこになければ、探して定位置に戻しておくこと。
仕事を効率よく進めるために、自分がわかりやすいように、他人にもわかりやすいように、
共通のルールを決めておきましょう、という、ただそれだけのことなんですけど。
独立して一人で仕事をするようになってから、特にそれを感じるようになりました。
自分であらかじめ整理しておき、必要な時にそれをすぐに取り出せるように。
そういう状態にしておかなければ、自分が困ってしまうのです。
他の誰かに聞けば教えてくれる、ということは残念ながら、ありませんから。
整理整頓が苦手だって人は、工夫して仕組みを考える必要があるかもしれませんね。
道具や資料は使ったらすぐしまう、机の上は常にまっさらにしておく、など。
整理整頓が得意だって人は、それだけで強みです。
自分にできることを、できる範囲で、淡々と続けることが、
他人にはできそうでできない、自分なりの武器だったりします。
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